読書を生きる糧とする

書評ブログです。個人的な見解も盛り込んで、読書から得られるものを人生の糧としています。

<ドーナツ経済学が世界を救う?>

<21世記の経済学 経済成長は必要か>

 

こんにちは。Jikosです。

 

今日は、著作『ドーナツ型経済学が世界を救う 人類と地球のためのパラダイムシフト』を読んだことについて、考えます。

 

経済学者ケイト・ラワース氏が書いた本です。割りかし、最近の本で、タイトルに惹かれてつい手にとってしまいました。笑

 

この本で述べられていることは、現在の利潤追求する世界について疑問を投げかけています。毎年ニュースで出てるGDP何%上昇したとか、貿易黒字がいくらで、貿易赤字がいくらだ といったことが取り沙汰されていますが、ラワース氏は、もう経済成長なんてしなくてよくね?もう高度経済成長を経て、モノも豊かになって普通の暮らしが先進国ではできてるから、富の再分配をしようぜってことが、語られています。

 

うーん、どうなんでしょうか?確かに、私自身も物欲はないほうですが、、、

インフラも整っていて、コンビニもありふれている日本だと中々、その豊かさを感じにくことかもしれませんが、幸せってなんなのでしょうか?

 

ラワース氏自身も、市場の成長が飽和された感を感じているのかもしれません。

よく取り上げられている話が、世界の富80%が、1%の富裕層に集中していて、残りの20%を残りの人々で分けてるって話がありますが、、、(この話は、今回関係ありません笑)

 

主題になるのが、ドーナツ経済学です。ドーナツってなんなのって話ですが、ラワース氏は、終わりのない経済成長を目指すのではなく、限られた資源の中で、どのように人々に分配し、みんな幸せになっていくかを考えています。それを図にしたのが、ドーナツ型の図になるのですね。そこでは、20世期経済学から21世期経済学にシフトする上で必要な7つの思考法、また、そのドーナツが項目ごとに分けられているのですが、それは本著を確認してください。

 

あと自然保護の観点からも、経済成長の必要性にも疑問視しています。産業には、どうしても自然破壊につながる負の部分もあります。そんなことしてでも経済成長するんか?ってことを思っています。地球は大切な資源ですからね。

 

ラワース氏は、現在の資源だけでうまく分配すれば、みんなに行き渡るんじゃね?って主張しています。あと物質的な豊かさの脱却も、支持しています。ミニマリストってやつですね。

 

シェアリングエコノミーやコト消費といったワードも出現する中で、今後もそういう人々の嗜好も、変化していくんじゃないでしょうか?

私自身も、この本を読んで、思考もとい嗜好を変えられたのでしょうか??

 

今日は、そんなとこで。

 

 

ドーナツ経済学が世界を救う

ドーナツ経済学が世界を救う