シンニホン これからどうなる社会?
こんにちは、Jikosです。
今回も、技術革新に伴う今後の社会の変化について、取り上げたいと思います。
シンギュラティというやつです。技術的特異点!
IoT,5G,Fintech,,,,これらが登場するこの時代が、社会の転換点となっていくでしょう、、
今回、ピックアップしたのは、安宅和人『シン・ニホン AI × データ時代における日本の再生と人材育成』です。
安宅氏は、現在、慶應義塾大学環境情報学部教授、ヤフー株式会社 CSO(チームストラテジー・オフィサー)をされています。
本著では、安宅氏のこれまでの経験知見と日本におけるデータ時代の現状を踏まえ、これからどのような時代になっていくか、何が求められていくのか、安宅氏の見解・予測を取りまとめたものになっています。もちろん、現状のデータに基づく解説もされています。
安宅氏が、この本で提唱されていたことで、一番のトピックは、『人材・教育』についてだと私個人としては、印象を受けました。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)化により、これから私たち日本人は、どう生きるべきか、考えされる内容でした。
まず、安宅氏は、現在の日本の教育課程で、理系文系でブツ切りにしている点を改めるべき点だと指摘しています。
現在の日本では、一般的に、高校でこの「理系」「文系」を分けて、各人の志望するコースへ進んでいく流れになっています。(特に、理系大学進学希望者)
しかし、この手法だと、文系コースへ進んだ学生は、高校後半の数理的科目の知識に触れず、そのまま文系学部の大学に進学した場合も、数理的科目に触れずに大学生活を送ることになっています。
安宅氏は、文系学生であっても、基礎的な数理的な思考、理解を持っておくべきだとしています。なぜなら、ITの発達によって、私たちの生活にその数理的思考は、大いに役割を果たすものになっているからです。
特に、統計的考え方、指数関数の理解、パーセンテージ(割合)です。私たちは、データを取り扱うことになって、そのデータの収集、処理、そしてそのデータを読み解き、考えることが求められることに重きを置くようになってきています。
ますます、データの役割は、私たちの生活に欠かせないものになってきています。
また、教育において、従来の知識詰め込み型教育による「知識量」の大小を求められることはなく、(`IT`が集合知を実現した)、我々が持っている「知識」「データ」をどのように活用していくかの能力が求められています。
世界と比較しても、このような考え方、取り組みは、日本では後発組であり、現在も、日本の教育界で浸透はしていないと個人としても感じています。
ただ、安宅氏は、日本のポテンシャルは、他国にも負けないと述べています。
高度経済成長期から日本の技術大国としての潜在的可能性に、次世代のデータ時代を乗り越えられると信じています。
また、日本の若者に対しても、大いに期待しています。
この日本のポテンシャルを示す根拠も、この著作でまとめられているのですが、
気になる方は、ぜひ続きを読んでみてはいかがでしょうか?
今日は、そんなとこで。